AZPower プリンシパルアーキテクトの森です。
日本時間の2020年05月20日 0:00からMicrosoftの開発者イベントMicrosoft Build 2020がはじまりました。
今年はコロナの影響もありオンラインイベントとして開催されていることから、世界各国から多くの参加者が登録されています。
すでに参加上限に達したセッションも多数あるなど盛況のようです。
そして、今年も例年同様にさまざまな新技術が発表されていますので、ここでは.NET関連の開発技術を中心にピックアップしてみたいと思います。
.NET
.NET 5 Preview 4と one .NET
.NET 5とは、.NETプラットフォームの次期バージョンで、これまで利用されてきた .NET Framework, .NET Core 3, Xamarin といった異なる.NET Platformを統合を目標として開発中の新プラットフォームですね。 今回はPreview 4の公開になります。
今回のPreviewではC# 9とF# 5、JSON APIのサポートなど少し大きめのUpdateが入っているようです。
.NET Multi-platform App UI
.NET Multi-platform App UI、通称.NET MAUIは従来Xamarin.Formsと呼ばれていたモバイルアプリのフレームワークの進化形で、Android, iOS, Windows, Macを１コードで作成できる新しいUIプラットフォームとして発表されています。
Windows Forms Designer for .NET Coreがリリース
タイトル通り、.NET CoreベースのWindows FormsデザイナーがVisual Studio 16.7 Preview 1で公開されています。
ML.NET Model BuilderがVisual Studioに追加されました。
ML.NETのModel BuilderがVisual Studioに組み込まれました。
Entity Framework Core 5.0 Previe 4が公開されました
.NET CoreのDatabase アクセスのフレームワーク、Entity Framework Core 5.0 Preview 4が公開されました。
こちらは.NET Standard 2.1ベース(つまり、.NET 5ではない)のEF Core 5.0のPreview 4ですね。
ASP.NET
.NET 5 Preview4 用のASP.NET Core updates
こちらは.NET CoreのWebフレームワークであるASP.NET Coreの.NET 5 Preview 4が公開になっていますね
Blazor WebAssembly 3.2.0がGA
こちらは予定通り、Blazor WebAssemblyの公開ですね。
Visual Studio
Visual Studio 2019 v16.6とv16.7 Preview1がGA
Buildならではの大型リリースですね。
かなり多数の機能追加が行われているので元記事を確認しておいたほうがよさそうです。
Visual Studio for Mac version 8.6がGA
Visual Studio for Macのversion 8.6もリリースですね。こちらにはBlazor WebAssembyのサポートやgRPCプロジェクトのサポートなどが追加されているようです。
Visual Studio 2019 がVisual Studio Codespacesサポートの拡張
Visual Studio Codespacesはクラウドベースの統合開発環境ですね。
以前はVisual Studio Onlineという名称で開発されていたサービスですが、Visual Studio Codespacesと改名し、GitHubにプライベートベータが公開されています。
Visual Studio Codespacesでは、LinuxベースのプロジェクトとWindowsベースのプロジェクトの開発が行えて、Linuxベースのプロジェクト開発を行う環境がPublic PreviewでWindowsベースのプロジェクト開発を行う環境がPrivate Previewのようです。
WindowsベースのCodespacesにアクセスする場合は先行アクセスのサインアップを行う必要があるようです。
Live Shareでチャット・オーディオがサポートされました。
Visual StudioやVisual Studio Codeなどの間でリモートによるIDE操作やコーディングレビューなどが行えるLive Shareにチャットや音声チャットがサポートされました。
まとめ
全体のまとめについて公式のまとめサイトBOOK OF NEWSがありますので、併せてご確認ください。
