Azue 仮想マシン Windows Server 2008 R2 SP1(英語版)の日本語化

みなさまこんにちは。AZPowerのHです。

Windows Server 2008/R2 延長サポート終了(End Of Support=EOS)を迎え、Azure上に2008R2を構築する機会が増えてきております。ここで忘れてはいけないのが2008R2をデプロイ後の日本語化です。
そこで今回は2008 R2でデプロイした仮想マシンの日本語化をご紹介していきたいと思います。

(目次)
1.はじめに
2.Azue 仮想マシン Windows Server 2008 R2 SP1(英語版)の日本語化
3.おわりに

【1.はじめに】

仮想マシンのデプロイについては割愛させていただいております。
今回ご紹介するOSのバージョンは Windows Server 2008 R2 Datacenter SP1 です。

【2.Azue 仮想マシン Windows Server 2008 R2 SP1(英語版)の日本語化】

(1) 今回は最新までWindows UPdateを実施しました。ここは2008R2へ移行するシステムの要件に合わせてください。

(2) Internet Explorerセキュリティ強化の構成(Internet Explorer Enhanced Security Configuration:IE ESC)」という機能がデフォルトで有効になっているため、Webブラウザによるインターネットアクセスなどに制限が加えられます。次の手順で日本語化に必要なモジュールを仮想マシンからダウンロードする場合は機能を一時的に停止したほうが良いです。※元に戻すのをお忘れなく。

[Control Panel] → [System and Security] → [Administrative Tools]から[Server Manage]を起動し、[Configure IE ESC] をクリックします。

制限を緩和させたいので、[Administrators][Users]の側の設定を[On]から[Off]に変更し、[OK] ボタンを押します。

(3)言語パックのダウンロード

OSとInternet Explorerの言語パックをインターネットより入手します。

〇Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 複数言語ユーザー インターフェイス言語パック
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=12250

「7601.17514.101119-1850_x64fre_server_langpacks_1-GRMSXLP1_DVD.iso」がダウンロードされます。

〇Internet Explorer 11 Language Packs for Windows 7 and Windows Server 2008 R2
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40904

「IE11-Windows6.1-LanguagePack-x64-ja-jp.msu」をダウンロードします。

(4)ISOマウントソフトのダウンロード

2008R2は標準でISOマウント不可のため、マウント用ソフトをインストールします。
また日本語化完了後にソフトを削除することを忘れないでください。
今回はDAEMON Toolsをインストールしました。(手順は割愛いたします。)
またインストール後、「7601.17514.101119-1850_x64fre_server_langpacks_1-GRMSXLP1_DVD.iso」をマウントするのを忘れないでください。

※サーバにソフトウェアをインストールしたくない場合はISOファイルをパソコンでマウントし「lp.cabファイル」を抽出して仮想マシンにコピーでもOKです。

(5)[Control Panel] を開き[Region and Language]をクリックします。

(6)[Keyboards and Languages] タブをクリックし[Install/uninstall Languages…]をクリックします。

(7)[Install display Languages]をクリックします。

(8)[Browse…]をクリックします。

(9)マウントしたISOファイルを展開し、[ja-jp]配下の[lp]をクリックし、[OK]をクリックします。

(10)[Japanese(日本語)]が選択されていることを確認し、[Next]をクリックします。

(11)[I accept the license terms.]を選択し、[Next]をクリックします。

(12)インストールが完了するまでしばらく待ちます。(結構時間がかかりました)

(13)インストールが完了すると以下の画面が表示されるので、[Restart now]をクリックし仮想マシンを再起動します。

(14)仮想マシン再起動後、管理者権限のアカウントでログインし、[Control Panel] を開き[Region and Language]をクリックします。

(15)[Keyboards and Languages] タブをクリックし[日本語]変更して、[Apply]をクリックします。

(16)[Log off now]をクリックし仮想マシンをログオフします。

(17)仮想マシンログオフ後、管理者権限のアカウントでログインし、[コントロールパネル] を開き[地域と言語]をクリックします。

(18)「キーボードと言語」タブを選択し「キーボードの変更」をクリックします。

(19)「日本語(日本)- Microsoft IME」を選択し「OK」をクリックします。

(20)「形式」タブを選択し「日本語(日本)」を選択して、「適用」をクリックします。

(21)「場所」タブを選択し「日本」を選択して、「適用」をクリックします。

(22)「管理」タブを選択し「システム ロケールの変更」をクリックします。

(23)「日本語(日本)」を選択して、「OK」をクリックします。

(24)「今すぐ再起動」をクリックします。

(25)仮想マシン再起動後、管理者権限のアカウントでログインし、[コントロールパネル] を開き[地域と言語]をクリックします。

(26)「管理」タブを選択し「設定のコピー」をクリックします。

(27)「ようこそ画面とシステムアカウント」「新しいユーザーアカウント」の両方にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

(28)「今すぐ再起動」をクリックします。

(29)仮想マシン再起動後、管理者権限のアカウントでログインし、[コントロールパネル] を開き[日付と時刻]をクリックします。

(30)「タイムゾーンの変更」をクリックします。

(31)「(UTC+09:00)大阪、札幌、東京」を選択し、「OK」をクリックします。

(32)「OK」をクリックします。以上でOSの日本語化は完了です。続いてIEの日本語化を実施します。

(33)ダウンロードした「IE11-Windows6.1-LanguagePack-x64-ja-jp.msu」をダブルクリックし以下画面が表示されたら「はい」をクリックします。

(34)インストールが完了すると以下画面が表示されますので「Close」をクリックします。以上でIEの日本語化も完了です。

ISOマウント用ファイルのアンインストールや、ダウンロードしたファイルの削除を忘れずに実施してください。
また「IE11-Windows6.1-LanguagePack-x64-ja-jp.msu」のインストール後、再起動を促すメッセージは出ませんが念のため再起動してください。

【3.おわりに】

いかがでしょうか?
以前はコントロールパネルより日本語を選択した後、そのままインターネット経由で言語パックのダウンロードが
可能でしたが、現在は本記事のやり方でしかできないようです。(手間が増えましたね)

EOS対策でAzureの仮想マシンに2008R2を構築するケースも今後増えると思いますので
皆様の参考になれば幸いです。

(注意事項)
※情報については投稿日時点の情報となります。投稿日以降に仕様が変わる場合がありますのでご注意願います。
※投稿者自身の検証結果およびテスト環境でのテスト結果を投稿しておりますので投稿者自身の見解が含まれている場合がございます。
※投稿情報によってどのような損害についても、当社は一切責任を負わないものといたします。